復活。

モータースポーツ関連の本や模型関連の本を近所の本屋に探しに行くと、見つからないことが結構多くないですか？私の自宅の最寄り駅にある本屋も、その辺の品揃えがイマイチよくありません。モータースポーツ関連の本は、速報誌などの定番書籍は置いてありますが、それ以外のものはあまり置いていない。模型誌に至ってはガンプラ・フィギュア系のものは山積みだったりしますが、スケール物系は隅のほうに細々と生息していて、数が少ないのでウッカリしていると買えないんです。あんまり売れないのかね・・・結局、少し離れた大型書店まで行かないとならなくなってしまうので、最近は最初からそちらへ向かうことが多いです。今日も2冊ほど、買いたい本があったので行って来ました。
まず、一冊はこれです。

日本の名レース１００選、93年のF1日本GPです。93年の日本GPといえば、セナのアーバイン殴打事件があったレース。そのことで「名レース」に選ばれているのもいかがなものかと思いますが（笑）。その内容にもかなり興味がありますが、ミシマ的には大好きな90年代のマシンの写真を見たくて買いました。93年のマシンと言えば、皆さんは何を思い浮かべますか？MP4/8、FW15C、F93A、B193・・・そのあたりがメジャーどころですが、ミシマ的にはFA14であり、021であり、LH93であり、M193であり・・・スミマセン、変態で。でもそのあたりのマイナーマシンもキチンと紹介されていて、かなり嬉しい。実は本を買ったあと、女房とレストランで食事したのですが、女房をほったらかして買ったばかりの本を見ていました。夫としては最低だね。それでも文句を言わない女房は偉い。もう諦めているんだろうけどね・・・感謝しています。
各チームごとにマシンやドライバーを紹介するページをめくりながら、マイナーマシンの写真を堪能しました。ところが、BMSローラが載っていない・・・

これですよ、これ。またこのマシンが好きなのよ。カラーリングがたまらない。前年までダラーラのシャーシーを使用していたBMSスクーデリアイタリアチームでしたが、93年からローラのシャーシーにスイッチ、フェラーリエンジンを搭載してこのド派手なカラーリングで走っていました。でもそうだ、資金不足で日本GPに来れなかったんだ・・・だから載っていないのね。残念。。。
でもなかなか楽しめる本です！
お次はこれ。

東邦出版から発売された、激闘の2007年を制したライコネンの本です。半分は写真、半分は読み物、と言うような構成で、昨年発行された「Fグラフィックス」のライコネン特集号と重なる内容もあります。模型の資料として買うにはちょっと物足りない内容かもしれませんが、ライコネンを知るには良い本です。「アイスマン」と呼ばれるように、普段あまり感情を露わにせず、多くを語らない「男は黙ってサッポロビール」を地で行くライコネンなので、素顔のライコネンを垣間見ることが出来るこの本は貴重です。ドライバーのことをより深く知ると、急にそのドライバーのマシンを作りたくなったりしませんか？模型作りのモチベーションアップにつながるかも知れませんよ。ライコネンファンはもちろん、そうでない人にもお勧めの一冊です。
それに、この本が出版されたことは別の意味でもとても喜ばしいことなのです。この本、実は山海堂から出版される予定の本でした。ところが、残念ながら山海堂が倒産してしまったため、「幻の本」となると誰もが思っていたはずです。ところが、その本がこうして他社から出版されたということは、「F1モデリング」の復活も夢ではないのかも知れないと期待させるに充分なものがありますよね！？
どのような経緯で東邦出版から発刊されるに至ったのか、知る由もありませんが、それが可能ならF1モデリングも・・・是非復活して欲しいものです！ガンバレ元F1モデリング編集部の皆さん！超ガンバレ～！！みんな楽しみに待ってるよ～！！！