ラケット。

自宅でＰＣに向かっていた私に、長男が「父さん、話しがあるんだけど」と話しかけてきました。
真剣な面持ちの長男の話しとは、テニスラケットのことでした。今やテニスに夢中の長男は高校での部活のほかに、スクールにも通いテニス漬け。
使うラケットにも拘り始め、今使っているラケットは1年ほど前に買ったものですが、それなりに高いものです。そのラケットが「折れた」と長男は言うのです。見た目には全く何の問題もないように見えるのですが、打ったときの感触が変わってきたので、行きつけのスポーツ用品店で聞いたところ「中が折れている」と言われたそうです。ようするに、新しいラケットが欲しい、という事でした。
私は最近のラケットがどんな構造になっているのか全く知らなかったので、どうも「中が折れている」という事が納得がいきませんでした。長男に「中が折れているラケットがその形を保つことができると思うか？」と聞いたところ、黙ってしまいました。見た目にはヒビも無く、なんともないラケット。どうしても、折れているとは思えませんでした。
そこで、長男に「店員にそう言われただけではダメだ。ちゃんと自分で調べて父さんを納得させてみろ」と言いました。長男は「わかった」と言って引き下がりました。
長男が自室へ戻ったあと、私は私でいろいろとネットで調べてみました。
それによると、ラケットの寿命は普通に使って２～３年だそうです。使い方によっては１年くらいでダメになってしまう場合もあるとか。長男ぐらい毎日使っていればそれなりにダメージはあるのかも知れず、あながち不自然な話しではないことがわかりました。ラケットの内部はカーボン素材で、これがだんだん引き裂かれて弱くなり、反発力などが失われていくことも分かりました。そのことを店員は「中が折れている」と言ったのか？
だとすれば、説明は不十分だなあ。また、使用状況だけでなく、ガットの張替えがかなりラケットには負担になることも分かりました。張替えをする人が上手いか下手かで違いがあることも。ちょっと調べるだけで、いろいろと分かりますねえ。ネットはその意味ではありがたい。

だけど、私が自分で調べて分かってもダメなんです。長男が自分で調べて、私を納得させてくれることが重要です。別にネットで調べるだけが方法ではないだろうし、長男がどうやって私を説得しようとするのか、ちょっと楽しみなんです。本当にテニスが好きで、どうしても新しいラケットが欲しいなら、おのずと道は開かれるハズ。それができないなら、かなりガッカリだね。ガンバレ、息子！楽しみにしているぞ！