引退。

ハッキネンがレースから引退してしまいましたね。既にF1から離れてからもずいぶん月日がたっていますが、ついにプロドライバーとしてのキャリアに幕を下ろしたというわけです。近年はDTMに参戦したりしていましたが、やはりF1時代の印象がいろいろな意味で強烈でした。ミハエルとともに一時代を築いてきたドライバーが去っていく、とても寂しい思いです。
ハッキネンといえば、速いがどこか脆い、というイメージがなかなかぬぐいきれないドライバーでした。でもそこが、非常に人間臭い。ヘンテコなガッツポーズも何故か心和ませるものでありましたし、森の中で泣いているところを放送されちゃったり、別に根拠は無いのにイリヤ婦人の尻にひかれていると誰にも疑われなかったり、まあとにかく面白いドライバーでした。全てに完璧なイメージを漂わせるミハエルとはまったく対照的でしたね。そんな彼も、いざマシンを走らせると人が変わったように攻撃的になる。まるで「こち亀」の誰かみたいに。そこが魅力的だったのです。ちょっと違うかもしれませんが、マシンを降りると飲んだくれてばかりいると思われているライコネンと、相通ずるものがあるわけですね。
近年、個性的なドライバーが少なくなってきたと言われますが、ハッキネンやライコネンは十分個性的だと思います。速く走るのは彼らの仕事で、そのことだけに集中して素晴らしいプロの仕事をする。しかし、走っていないときにはどこか、ちょっと隙があるように見える。そういうドライバーが見ていて面白い。ハッキネンの後継者としてライコネンは資質十分ですが、その後にも誰かが続いて欲しいものですね。絶やすな、その血を！

ハッキネンは39歳、スポーツ選手だから決して早すぎる引退でもないのでしょうが、オレより7つも若いんだなあ。。。引退かァ・・・