感謝。

7月17日の日記に書いた「勝浦」についての後日談です。売却を決意した父が不動産屋へ相談を持ちかけてから僅か2週間後には「購入希望者」が現れました。話しはトントン拍子で進み、我々が夏休みに泊まりに行った時点では実は既に売却が決定していました。「荷物を整理しに行きたい」と言う父に言われるまま、私は定休日に車を飛ばして日帰りで勝浦へ行ったりもしました。
売却が決定してしまうと、やはり寂しい。最後の勝浦旅行となった夏休み、一つ一つの風景を、「もう二度と見ることがない」と思いながら目に焼き付けてきました。建物全体はもちろん、各部屋の様子や窓から見える風景、そしてベッドに横になりながら見上げた天井まで。思い出が一杯の風景は、もう写真に残っているだけとなってしまいました。

実は今日、取引のため父は勝浦へ行っています。今頃は既に引渡しを終えて帰路についているはずです。我々以上に、寂しい思いで一杯のはずです。買い手が付いた、と私に話したとき、最後にポツリと「早く決まっちゃったなあ・・・」と言った父の寂しそうな顔。私は忘れることが出来ないでしょう。
父さん、ありがとう。